藤くんは不思議そうな表情をしてたけど、スルーしてかき氷屋へ向かった。 かき氷屋の前には何人か並んでいて、わたし達の前に並んでいたのは同い年くらいの高校生カップルだった。 「一つでいいかな?」 「うん、いいよ。一緒に食べよ」 彼氏が優しく彼女に微笑んで頭を撫でる。 彼女は嬉しそうに照れて笑った。 彼氏が手を下すと、その手は何の合図もなく自然に彼女の手と繋がれた。 ……わたしは自分の手元に視線を移したことを後悔した。