【完】俺のこと、好きでしょ?



後ろ姿をこうして意識して眺めたのは、あの日以来だろうか。


泣きながら見た藤くんの後ろ姿。


1度も振り返らなかった彼。


今は嬉しくて少し泣きそうなことは、藤くんには秘密だ。





「人、多いね…」

「俺らの地区で花火上がるのは、この祭りだけだもんな」

去年は夕方の早い時間に焼きそばだけ買いに来てたから、こんなに人が多いことを知らなかった。


小さい頃は何も思わずに来てたもんね。


わたしも成長したってことです。