生まれ変わっても、またあなたに恋をした

「どうぞ」


祐希の声。

目が覚めたんだ。

ドアを開けると、今まで横になっていただろう祐希が、ベッドから身を起こしていた。


「美羽!」


嬉しそうに笑ってくれた。


「そこ、座って?」


ベッドのすぐそばの椅子に座るように促され、椅子にストンと座った。


「きてくれてありがとう」


嬉しそうに笑う祐希の顔を見て…とうとう、堪えきれなくなった。


「ゆ、うき…」


ポロポロと涙が溢れて、止まらなくなった。


「美羽…心配かけてごめんな。俺はもう大丈夫だから」


「無茶しないでよ、馬鹿!」


「必死だったんだよ…」


しゅんとしたように俯く祐希を見て、少し笑みがこぼれる。


「もう…無茶しないでね?約束だよ?」


「むぅ…ハイ」


渋々頷いた祐希の頭を優しく撫でる。


「頭、大丈夫?」


「…その言い方、俺の頭狂ったみたい」


「じゃなくて…痛くない?」


「ああ。大丈夫そうだよ」