「…う…みう…、…美羽!」


私を呼んでいるのは、誰…?

義高…なの…?


「美羽!起きろ!」


「…よしたか…」


「え?」


目を開けると、そこには義高–––いや、祐希がいた。


「…祐希」


「美羽!やっと起きた…大丈夫か?」


「…え?」


「さっきまですごいうなされてたんだ。起こしたほうがよさそうだったから、起こした」


「ありがとう…大丈夫…」


「そっか…よかった」


ほっとしたように微笑む祐希。


彼が…きっと、義高。


「ねぇ、祐希」


「ん?」


「前世って…信じる?」


「んー…まぁ、な」


「本当に?!」


予想していなかった答えに、少し興奮した私に祐希は少したじろいだ。


「う、うん…だって、俺実はそういうの好きだしさ…」


「え!初耳だよ」


「恥ずかしいから言ってなかったんだよ」


顔を赤くしてふいっとそっぽを向く祐希。


彼は…きっと、信じてくれる。


「あのね…笑わないで、聞いてくれる?」


「?…もちろん」


その答えを聞いてほっとして、さっき思い出したすべてを祐希に語った–––