花ちゃん、凄く考えてくれたんだ。 私のことを見ててくれたんだ。 「これ、海音と快斗と探したから。快斗巻き込んでさ、買いに行ったんだけど。」 「え?これ…」 「これこそ、お揃い…な?」 私に渡されたのは淡い…凄く可愛いピンク色の靴紐で。 「海音のは黒。俺は赤。快斗は黄色。悠人は紺色…どうかな?」 花ちゃん…十分。十分だよ。 「ありがとうっ」 もう、大丈夫。 本当に大丈夫。