だからわかった。
“走ってるのが1番だから。”
そんな嘘、簡単に見抜けたはずなのに。
わかってたはずなのに。
気づきたくなかったんだね、私。
「花ちゃん、ありがとう。ハンバーグ、作ろう?」
あんなに好きだったのに、不思議と涙は出ない。
もう、苦しくもなくなった。
「風音先輩…これからも高野先輩のこと、好きですか?」
だって、わかるもん。
私、まだ涼太が好きなんだって。
「ちょっとぐらい、海音と勝負してもいいかな?」
諦めたくないんだって。
「いいと思いますよ。」
花ちゃんは笑顔でそう言った。
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