海音が歩く度に、桜がふるの。 綺麗で可愛い桜の花が。 私、浮かれてたんだ。 わかってたじゃん。 涼太の“似合う”は、誰にでも言う言葉だって。 知ってたじゃん。 意識しちゃダメだって。 「なのにっ…」 涼太の“似合う”を独り占めしたくて、涼太が選んでくれた、私のシューズは、 綺麗な青から、暗い紺色へ姿を変えた。 ねえ、私がこのシューズを使い始めた方が早いのに。 なのに、海音はシューズを変えるの? そんなの、ずるいよ。 酷いよ。 嫌だよ…