風音の魂胆は見え見え。

きっと、1人じゃ駅伝大会に出られないから。

でも、そんなの…

「ごめん、ちょっと考えるね。」

私にはその思いを、強い思いを持てるほどの度胸はない。

ましてや、風音のことを傷つけるかもしれない。

そんなの…イヤだ。

「はぁ…どうしよう。」

誘ってくれたこと、素直に嬉しい。

走ることは嫌いじゃないし、部活のメンバーだって知ってる人ばかりだし。

全然大丈夫。むしろやりたい。

でも、無理だよ…