「私、本当なら花ちゃんを選んでいたのかもしれない。マネージャーの中で1番長い付き合いだし、1番近くにいてくれたから。でも、そんなの考えずに仕事で考えたら…花ちゃんを選ぶことは出来なかった。」
泣かないで花ちゃん。
言ってる私だって、辛いんだから。
「だから、もうサボろうとか、陸上嫌いとか…自分の気持ちに嘘つかないで。花ちゃんにはまだ1年あるんだから。」
「は、はいっ」
ありがとう、花ちゃん。
そして、まだ1年ある。
この言葉で、私は凜華をすぐにきることはできなかった。
「凜華には、来年がない。だって私達3年生だもん。だから私、凜華を選ばないって思えなかった。だって、最後だもん。高校の陸上は今年が最後だもんっ」
「風音…」
「最後だから、だから凜華を選ぼうとした。でも、それじゃ…」

