そのせいで悠人から離れられなくて、離れるのが怖くて。 無理やり悠人を抱きしめる。 「風音…」 ごめん、困ってるよね。 でも、お願い。 今だけ。今だけは… 「離れたく、ないの…怖いよ…」 「大丈夫。すぐ傍にいるよ。」 怖い、怖い、怖い。 震えがまだ止まらない。 「はるっ…」 「風音が、まだ来てないって、途中の脅かし役に言われたんだよ。俺も風音のこと抜かしてないし。」 それで、見つけてくれたんだ。