「風音、海音、お疲れ様。」
もう伝わったでしょ?
私の思い。
「お母さん、私…私、やっぱり走りが好き。だから私、絶対強化選手に選ばれてみせるから。」
「うん。」
お母さんは笑っている。
お父さんも。
私の走り、見せられたんだ。
「風音…ごめんね。」
「え?」
笑っていたはずなのに、急なお母さんの言葉に驚いてしまう。
なに?何でいきなり謝って…
「お母さん、勝手に思ってた。風音はお姉ちゃんだから、しっかりしてるから、何でも自分でやりなさいって思ってた。でも、海音に言われてわかったの。私…風音と海音のこと、2人ともちゃんと見えてなかったんだね。」

