走れないのって…好きなことできないのって凄く辛いって。
それなのに花ちゃんは、ずっと走りのそばにいた。
自分は走れないのに、見ているだけなのに…
「ずっと花ちゃんに我慢させてたんだよね。ずっと苦しくて、悔しかったよね。」
「先輩、何言って…離してくださいっ」
そう言うけど、花ちゃんの力は弱まっていく。
「怪我したとき、どう思った?走れないってわかったとき、どう思った?辛くて悔しくて仕方なかったよね。なのに、ずっと私達のマネージャーをしてくれてありがとう。」
「先輩…」
「走れる私が逃げて、ごめんね…」
走れない人は沢山いる。
走りたくても走れない人が沢山いるんだ。
それなのに、走れる私が逃げて、そんな私を見て花ちゃんは幻滅したでしょ?

