涼太には知られたくなかったんだ。
汚い海音を。
でも、言わなきゃって。
今は言わなきゃって。
自分のこと考えてる暇とかないから。
「海音が、悪いの。今まで、風音のしたいことも欲しいものも…全部海音が、奪ってきたから。」
海音は知っているの。
風音がどう思ってるのか。
双子はね、どこかで通じあってるんだよ。
「風音の欲しかったピンクの傘、海音が取っちゃったの。風音が泣いて離さなかったのに、海音が取っちゃったの…」
『これじゃなきゃ嫌なのぉぉ…』
『風音にはオレンジみたいな明るい色の方が似合うわよ?』
『やだぁぁぁ…』

