『ごめん…もう、無理。』


――ピー…ピッピッピッピッピッ…

「あれ?海音、何で泣いてるの?」

朝起きたら何でか涙が出ていた。

『おはよ海音。』

いつもなら私よりも先に起きて、朝ご飯を作ってくれる風音がいない。

最近風音と話してない。

海音、勝手に思い込んでた。

風音なら大丈夫だって。

大丈夫なわけないよね。

皆からあんなに言われて…

あの場所は風音の場所なんだもんね。