何でかな。 私は今、凄く穏やかに笑っている気がするの。 「悠人、手離して。」 そう言うと悠人の手は、さっきまでの強さがウソのようにほどけた。 ばいばい。 私の、青春。 私の、部活… 「私は…今、楽しくないよ…」 心の声がまたもれた。 楽しくないって、本当の私が思ってる。 きっとこれは、誰にも止められないから。 「楽しくないなんて、嘘だっ!!」 ねえ、楽しくないって言ったのに。 楽しくないって思ってるのに…