「何で?何でまだ初めて半年の海音に負けなきゃいけないの?どうして、私がずっと欲しかったものを、海音は一瞬で奪ってしまうの?」
「かざ…」
「私だって幸村さんと走りたい!!強化合宿にだって参加したいし、県選抜にだって選ばれて全国駅伝に参加したい!!」
それが、私の夢だから。
「私のほうが、頑張ったじゃん…私の方が、練習したじゃん。なのに…」
もう頭の中がぐちゃぐちゃで、何を言えばいいの?
私はどうしたの?
「こんな辛い気持ちになるなら…陸上は辞める。きっと、私はもう走りが楽しいって思えない。」
「そんなので、辞めて…」
「私にとっては、“そんなの”じゃないから。」

