きっと、私に何を言っても無駄なんだ。
凜華の優しさも、悠人と快斗の優しさも、影で見ていてくれている人の優しさも、全部全部無駄にしちゃうんだ。
「風音?」
「ごめん…もう、無理。」
心が暗い。
目の前が真っ暗だよ。
「私…もう走れない。」
走ることで周りを傷つけてしまうなら、私は走ることを辞めたほうがいいんだ。
「かざ?」
ほらね、私、なんともないから。
きっと私、心なんてなくなったんだ。
だって、どんなに悔しくても悲しくても、涙なんてものは1粒も流れない。
でる気配すらない。
きっと、大丈夫なんだ。

