自分からチャンスを逃すことなんてできないよ。
「明後日、また大会がある。この季節は冬の走り込みが生かされるからな。大会ひとつひとつを大切にしろ。練習開始っ!!」
私…最低だ。
凜華、ごめん。
私のこと、最低じゃないってかばってくれたけど、私はやっぱり最低な人間なんだ。
妹の勝利を喜んであげられないだけじゃない。
自分の欲しいものは手に入れたがるんだ。
「Aチーム走るぞー!」
ねえ、どうして?
海音はAチームにあがってこないの?
あんなタイムを出したのに、Aチームで走ろうとしないの?
またイライラが募る。

