逃げたい。 なのに、体が動かない。 助けて、誰か。 「本当にサイテー。」 誰かっ ――ガタンっ 「あんた達は、あの子の…風音の何なのっ!?」 ねえ、あなたは誰? どうして、目の前にいるの? 凄くびっくりして、びっくりしすぎて、声なんかひとつも出なかった。 まさか…凜華が助けてくれるなんて思ってなかったから。 「風音は、何も最低なんかじゃないのっ。こんなところでしか愚痴を零せない、人と戯れないと生きていけないあんた達とは違うのっ!!」