でも、新入生は海音よりもしっかりしてるや。

「私、風音先輩と走りたいです。風音先輩みたいに走れるようになりたいです!」

「ゆ、由愛も!!遅いけど、走りを好きになります。だから、こちらこそ…」

「「よろしくお願いします。」」

凄く頼もしい仲間が出来た。

良かったね、風音…って、

「ありがとぅぅぅ…」

うそ、半泣き!?

ちょっと、風音っ!!

「さっきまではかっこ良かったのになぁ、台無し。気持ち悪い。」

「悠人ぉぉ、ティッシュちょーだい。」

「ない。トイレットペーパーで拭いてこい。」