私なんかが本当にAチームで走るのかな。

走れるのかな。

「風音、また難しいこと考えてるでしょ。」

「え?」

「海音にはバレバレだよ?」

「うん…」

難しいこと…かぁ。

難しすぎるよ…

・・・

「おはよー皆。」

「お、おはよう風音、海音。」

朝6時集合って…まだ星が見える時間なんだけど…サム…

「ここから2時間半かけて行くからな、現地ついたら選手はすぐに自分の招集場所行きのバスに乗れ。AもBも一緒にだぞ?」

「「はーい。」」

えっと、Bチームのアンカーは…

「原中せんぱーい。よろしくお願いします。」

とにかく深々と頭を下げる。