「良かったですね、風音先輩!」

「うん!ありがとう花ちゃん!!」

部活が始まるまでの少しの時間。

その間に私は靴紐を替える。

皆とお揃いのピンク色の靴紐に。

花ちゃんが言ってくれなかったら、きっと私は、勝手にイライラして悲しんで。

吹っ切れなかった。

でも、まだいける。

頑張れる。

うん。大丈夫!!

って…

「花ちゃん?もうライン引いてくれたの?」

ランニングコートにもうラインが引いてある。

しかも凄く綺麗に。