君と。




君と話したことは、ない。

君が、わたしに好きな人を聞いてきたとき。

それが初めてわたしに向けられた言葉であり、会話だった。


きっと、君に名前を知られないまま卒業するだろうと思っていたのに君から話しかけてくれるなんて思ってもみなかった。



しかもそれが「好きな人は誰ですか?」だなんて……