今日は放課後航大くんと約束している。
学校をでる前に身なりを整えるためトイレにきた。
髪の毛直して、グロスぬって、アイプチ大丈夫‼
まつ毛もビューラーで上げ直した。
「準備オッケー‼」
スキップして教室に入ろうとした時…
「あっ…」
佐久間さんと目が合った。
私は咄嗟に隠れてしまった。
もちろん佐久間さんの目の前にいるのは航大くん…。
「航大…私達…やり直そう?」
私は今にも飛び出てきそうな心臓を押さえながら航大くんの返事を待った。
「もう無理」
「何で?桜木さん?」
「アイツは彼女じゃない」
グサっ‼確かに彼女じゃない。
「だったら…考えて…私の事…」
「彼氏、どうした?」
「別れた…」
「何で?」
「お互いの…スレ違いかな…」
「ゆり、変わってないな…俺はお前の都合いいヤツにはなる気ないから」
「違う…好きだから‼」
「ゆり…それは違う…だから俺は戻れない」
さっきまで浮かれてた気持ちが一気に沈む。
「ゆり…」
優しく呼んでた。
切なそうに呼んでた。
私…今日は帰ります。
その場を後にした私は重たい足で家に帰った。
あの二人はどんな恋愛をしてきたのかな…。
いつも佐久間さんを見る航大くんの目は「愛しい」と言っているように見えた…。
理解していたはずなのに…
こんなに苦しいなんてね…
私の作戦はきっと作戦なんかじゃなかったのかな…
今までを思い出してもきっかけをくれてたのは航大くんだった…。
だから…私の初恋の終わりは私から伝えよう…。
恋をする気持ちを教えてくれた航大くんへ…
「ありがとう」の気持ちを込めて。
学校をでる前に身なりを整えるためトイレにきた。
髪の毛直して、グロスぬって、アイプチ大丈夫‼
まつ毛もビューラーで上げ直した。
「準備オッケー‼」
スキップして教室に入ろうとした時…
「あっ…」
佐久間さんと目が合った。
私は咄嗟に隠れてしまった。
もちろん佐久間さんの目の前にいるのは航大くん…。
「航大…私達…やり直そう?」
私は今にも飛び出てきそうな心臓を押さえながら航大くんの返事を待った。
「もう無理」
「何で?桜木さん?」
「アイツは彼女じゃない」
グサっ‼確かに彼女じゃない。
「だったら…考えて…私の事…」
「彼氏、どうした?」
「別れた…」
「何で?」
「お互いの…スレ違いかな…」
「ゆり、変わってないな…俺はお前の都合いいヤツにはなる気ないから」
「違う…好きだから‼」
「ゆり…それは違う…だから俺は戻れない」
さっきまで浮かれてた気持ちが一気に沈む。
「ゆり…」
優しく呼んでた。
切なそうに呼んでた。
私…今日は帰ります。
その場を後にした私は重たい足で家に帰った。
あの二人はどんな恋愛をしてきたのかな…。
いつも佐久間さんを見る航大くんの目は「愛しい」と言っているように見えた…。
理解していたはずなのに…
こんなに苦しいなんてね…
私の作戦はきっと作戦なんかじゃなかったのかな…
今までを思い出してもきっかけをくれてたのは航大くんだった…。
だから…私の初恋の終わりは私から伝えよう…。
恋をする気持ちを教えてくれた航大くんへ…
「ありがとう」の気持ちを込めて。