市販の風邪薬を飲んで、そのままベッドに入って眠りについた











夜中


あまりのだるさに目が覚めた



「ハァ…ッハァ…」



熱下がってない…

てかひどくなってるし……




「なんなの…」



熱い…


だるい…


頭割れそー…




「クゥン…」



隣で寝ていたじろうも目を覚まして一生懸命汗を舐めてくれる




「じろー…水飲みたい…」


犬だからわかるわけないけど…



と、思ったらぴゅんっと寝室を出ていったじろう



え?まさか?




「アン!」



ペットボトルを器用にくわえて走ってきたじろう




「じろう…天才…?ありがとーっ」



わしゃわしゃと頭を撫でると嬉しそうにしてまた寝室をでていった




「ん…」

ひとくち飲んでまた眠ろうとすると、じろうが冷えピタを持ってきた



「なんで?」



ほんとに天才。すごすぎ…




明音に教えこまれたのかな?





「ありがと、じろう」




じろうから冷えピタを受け取っておでこに貼る





「おやすみ」




もういちど目をつぶると一瞬で眠りにつけた