それから5日経って、2人での生活にも慣れてきた頃



「杏乃」



「……」



「おーい」



「わっ。…なに?」



ぼけーっとしてる杏乃の頭をつつく



「学校とかどう?うまくいってんの?」


「うまくいってるってか…別に普通」


「なんだよつまんねーなー。あ、文化祭とかないの?合唱コンとかさっ」



「とっくに終わってるし」



「あ、そっか。んじゃあ、友達と遊んだーとか」


「友達とかいないし」


「ふーん」


「…てかさー宮田って」



「あ、まって。そろそろ宮田って呼ぶのやめない?」


「え?」



「なんかさー。他人っぽい。明音って呼んでよ」



「…なんで」



「いいからいいから。ほら、呼んで」


「…あきと」



「おぉー。いいね」


「ほんっとばか」



「うるせー。で、なに?何か言おうとしてたよね」


「みや…明音って、うちの学校に検診的なのしに来るの?」


「あーそういえばそーだったわ。東高だっけか?」



「プリントみてびっくりした」


「うれしい?」


「ばかじゃないの」



「ま、安心しろ。俺はお前以外の女子高生に興味はない!」



「…うざ」


「冷たー」





毎日他愛のない会話をして生活してた