食器を洗いながらふとソファに目を向ける
「……はぁ……」
さっきからため息ばつかついてる杏乃
「なに?気持ち悪い?」
「…べつに」
とか言いながら少しして体をコロンと横にした
「いきなり食べすぎたかな」
「……はぁ」
食器の片付けを済ませてソファに寝転んでいる杏乃に視線を合わせてしゃがむ
「ハァ……ケホ…」
顔面蒼白じゃん
「吐きそう?」
ぶんぶんと首をふる
「嘘つけ。吐いた方が楽だぞ?」
「…吐けない」
「吐かせてあげよっか?」
「いい…寝てれば治る」
「じろう〜。杏乃は意地っ張りですね〜」
「っるさい…」
「寝室行く?」
「…まだ動きたくない」
「了解。じゃあ俺風呂入ってくるわ」
「わかった…」

