white coat







次の日



警戒しつつも俺の車の助手席に座っている杏乃




「…ねぇ…帰るって…どこに?」



「俺の家に決まってんだろー」



「……なんで」


「だってひとりじゃ怖いだろ?」



「……」



「あー…でもまぁ。俺が仕事の時はひとりになっちゃうんだけど…」




「……平気だし」




「ふーん」




「……酔った…寝る」



「おう」