white coat




家の玄関を開ければじろが嬉しそうに走ってくる


けど、あたしを捉えると心配そうにしっぽをたらした



「…じろう…助けて…」



靴を脱いですぐにしゃがみこむあたしの頬を舐めるじろう




「…あと何回…耐えればいいんだろ」



そんなことをぼそっと呟いてそのまま目を瞑った