white coat




「ハァッ…ハァッ…」


栞愛ちゃんの呼吸が荒くなってきた頃、栞愛ちゃんはあたしを殴るのをやめた



あたしは、痛くて苦しくて

地面に体を丸くして倒れてた



「…また明日…ハァ

迎えに行くから。待ってろよ」



あたしを睨みつけてから、その場を立ち去った栞愛ちゃん




「……ケホケホッ…ハァ…」


あたしもゆっくり体を起こして、歩き始めた



身体中がおかしくなりそうなくらい痛い


それに、心まで苦しい



自然とこぼれる涙をふくことも出来ず、ただ家に向かって歩いた