white coat




「いただきます」


椅子に座って朝ごはんを食べる…



んだけど、栞愛ちゃんのことを考えて全然箸が進まない



「杏乃?」


「……ん?」


「食べないの?すげー美味しいよ」


「あ、うん。食べる…」



と言いつつ、食欲もないし頭の中は栞愛ちゃんのことでいっぱいだし


全然食べれない



ぼーっと考えてるとピタっとおでこに明音の手が触れた



「わっ」

「んー…やっぱ杏乃熱ある」



「え?」


「ぼーっとしてるし、食欲ないみたいだし。しんどいならしんどいって言って」


「あ、うん…」


なんだかほんとに頭が回らない


「とりあえず食べれるとこまでたべて?」


「うん」