処置が全部終わる頃には杏乃は汗ビショビショで。


「お疲れ様、杏乃ちゃん。よく頑張ったね」


「ありがとうございました」


ぺこっとお辞儀をする杏乃


「美海先生、ありがとうございました。またなんかあったらお願いします」



「はい。いつでも来てください」



杏乃の肩を寄せて処置室から出た



「お疲れ、杏乃」



「…うん」


「俺今から仕事だから…仮眠室で寝てられる?」



「うん…わかった」



「ごめんな」



「ううん、平気」



杏乃を仮眠室に案内して、一番奥のベッドに寝かせる


「ほかの先生には説明してあるから。なんかあったら俺の診察室か、医局来れる?」


「うん」


「じゃあちょくちょく来るな」



「うん」



頭を撫でてから仮眠室を出た