だからだめ…

今は聞かない。



ベッドの上に携帯を投げる




いい加減忘れよう




「ぁあ!!」


いきなりの怒鳴り声にビクッと体を震わせる



「あんたさっきからうるさいの!!
こっちは疲れてんだよ!!」


「ぇ…でも何も…ヒャッ!」


パシン と音が響いた




一瞬何が何だかわからなかった



でも、じんじんと痛む頬で叩かれたことがわかった




「な、んで…」




チッ と舌打ちを鳴らしてお風呂に向かったお母さんの背中を見て

あたしはただただ呆然とした