目が覚めると冷たい床の上



記憶を巡らせて思い出した


お母さんが帰ってきたこと



ガンガンと痛む頭と、怖くて震える体



机に突っ伏して眠るお母さんの背中を見て何とも言えない恐怖感があたしを襲った




時計を見ると朝の9時を指していた



携帯を見ればいつものように明音からの着信



だけど今日はいつもと違くて。留守番でメッセージが残ってた。



今聞いたら


会いたくなる




実は明音と離れてから後悔してた



あの時明音の話を聞いてたらなにか違ってたのかもしれない って



だけどそんな思いを無理やり押し込んで生活してた



だけど今…


怖くて怖くてどうしようもない今、明音の声を聞いたら。




会いたくなるに決まってる。