明音に掴まれた手を乱暴に離して、あたしは明音から離れた




どうしよう…



感情に任せてあんなこと言っちゃったから、この先どうするかとか何も話してない


もちろん明音の家に帰る気なんてない



「…はぁ」


カバンの中に入ってる鍵を見つめる


それは明音の家のじゃなくて、あたしの家の。アパートの鍵。



そこしか行き場がない…



ここから家までは少し遠くて、そんな体力余っていないあたしは、バスに乗って家まで向かった