点滴を打つとはっきりしてなかった意識がだんだん戻ってきた


「ごめん明音…」


「なにが?」



「いや…迷惑…かけて…」



「なにいってんの。迷惑なんて思ってるわけねーだろ?」



「…ありがとう」



「なかなか熱下がんないなー…」



だいぶこじらせたか。



「……早く帰りたい」


「もうちょいだな」