「……はぁー」



ベッドにもぐって深いため息をつく




「杏乃?」


明音の声が聞こえてハッと顔を出す



「どーした?顔赤いけど… 具合悪いか?」


いやそりゃ熱があるわけだから具合は悪いけど…


でも多分そのせいじゃないー…



「べ、別に…」


「ほんとか?じゃあなんでそんなに赤いんだ?」



ガラッとタイミング悪く病室に戻ってきた来飛



「ぁ、先生」


「お、来飛」



目が合った来飛



にやりと笑う口元




「……お前もしかして」



声のトーンを下げた明音



「ん?なんですか?」



ケロッとする来飛



「お前っ…杏乃になんかしたろ」


「さぁ?」



「まじふざけんな。」



「なんのことですか?」


ピリピリする2人をただ呆然とみてることしかできない




「杏乃」


「ん?…んっ!」



ちゅっ


と本日2回目の…きす…



だけど明音のは長くて…




「ん、んっ!」



べしべしと明音の肩を叩くとやっと顔を離した




「…ハァ…も、なんなのっ…」



「だって。妬いたから」



「…もー…疲れた…寝る」




さらに赤くなった頬を隠したくてベッドにもぐり直した