目を開けると言いようのないだるさと、頭痛が襲ってきた またかよ… 自分の体の弱さに心底腹が立つ ベッドに寝転がったままおもむろに手を動かしてバッグから財布を取り出す ほとんど空の状態になった財布をみて、あたしは起き上がった 行くしかないか… あたしの家にはあたし以外誰もいない というか、あたしと血の繋がったやつが今どこにいるかなんて全くわからない あたしが中学を卒業すると一緒に親は離婚してお母さんと2人暮らしを始めた でもすぐにお母さんはあたしを捨ててどこかに行ってしまった