(プルッ、カチ!…もしもし)電話の向こうから由香さんの声が聞こえてきた! (もしもし、誠ですけど、今仕事終わってね、もう家に帰りましたよね?) (そうですね、もう家に着いちゃってますね。)彼女は笑いながら話した。 (本当にゴメンね〜。) (いえいえ、わざわざありがとうございます。電話までしてくれて。) (またお店に行きますから!)(はい、楽しみに待ってます。)そう言って電話は終わった。知らない間に由香さんへの想いが強くなっているのが分かった。



