「この前はごめんなさい。びっくりしちゃって逃げちゃいました。」


そんな、言葉を聞いたら素直に謝る気持ちになった。


「俺こそごめん。いきなり告白したらびっくりするよな。」


川野先輩も誤って来た。優しい表情から真剣な表情に変化させ話を続けた。


「亮に怒られたよ。茜がびっくりするのも当たり前だって。でも、俺は茜の事ずっと気になってたんだ。ノート拾った時から。水族館で綺麗な物を素直に見れる茜をみてこんな子と一緒に色々見たいと思ったの。こんな事初めてだよ。」


「俺こんなに人を好きになったの初めてだよ。だから、どうしたら良いか解らなくて告白したの。でも、逃げられた時、めちゃくちゃ後悔した。傷つけたって。」


「だから、今日断られるの覚悟で来てる。でも、俺は茜の事諦めないから。それ位好きだから。」


私をしっかり見つめて話してくれた。


その姿はいつもの川野先輩とは違うしっかりした川野先輩だった。



「私、恋愛とかあんまりして来なくてどうしてら良いのか解らないんです。川野先輩と一緒にいると楽しいし癒やされるし………ドキッともさせられる。これが恋なのかも解らない。」


川野先輩がきっちり伝えてくれたから私もきっちり伝えた。

「じゃあ、これから俺がもっともっと好きにさせるよ。だから、友達以上恋人未満になってくれない。」


言っている意味が恋愛偏差値0な私には何が違うのか解らないけど軽く頷いた。