多分、私より気まずいのは川野先輩の方だよ。


告白して逃げられた女と2人きりだもん。


でも、そんな事があった事すら忘れさせられる川野先輩って凄いのかも。


そして、あの優しい表情に癒やされてるのかもしれない。


最後にデザートと珈琲が運びれて来た。

デザートは私が大好きなプリン。

フルーツと生クリームも沢山のっててとても美味しそう。

「美味しそう。私、プリン大好きなんです。」



プリンをいきよいよく食べていたら先輩が笑いながら。


「そんなに焦らなくてもプリンは逃げないよ。」


口に付いていた生クリームを手で取ってくれた。。


はずがしくなり下を向きながら続きを食べた。



「川野先輩って優しいですね。だから、モテるんですよ。女の子の扱いに慣れすぎ。」

「茜って毒舌だな。でも、本当に好きな女の子じゃあ無いと、しないよ。こんな事。」

その瞬間、不覚にもドキッとした。