貴方との奇跡

次の日、私は最悪な気分で大学へ行った。

「茜。何か合った?」

親友の楓が、声を掛けてきた。

「あの、チャラ男に会った。」

荷物を起きながら席に着いた。

「あ〜。この前、ノート拾って貰った人?」

「そうそう。昨日、水族館で……。」

後のドアが開いた。

あの、チャラ男が立っていた。

見つからない様に顔を隠したが遅かった。

私を見つけると真直ぐこっちへ来た。


「これ、昨日、水族館で忘れて行っただろう。」


青い袋に入った物を私に手渡した。

「これ…………。」


「忘れ物するなよ。」


言葉を遮る様に帰って行った。

「何!? 昨日、あの、チャラ男とデートでもしたの?」

楓はびっくりした表情で話して来た。


「する訳無いでしょう。イルカのショーの所でチャラ男に会ったの。」


私は、中身を開きながら話した。

中には、手紙とイルカのキーホルダーが入っていた。

「キーホルダーじゃん。」


手紙には。

昨日はごめん。

嫌な思いさせちゃったよな。

お詫びの印。

川野大輔。

と書いてあった。

「やっぱり、デートしたんじゃん。」

楓はニヤニヤした表情で手紙を見ていた。


「してないよ。チャラ男は彼女とデートしてたの。彼女と一緒にいるのに私に声を掛けてきたの。」


あんな、チャラ男とデートする訳無いでしょう。

私は、誠実で優しい人が良いの。


「でも、あの、チャラ男多分、医学部生だよね。看護学部で見た事無いもん。」

確かに、看護学部では見た事無い顔。

大体、同じ学部だったら、後輩だろと先輩だろうと顔は見た事ある。


でも、あんな、チャラ男が医学生だって、信じられない。



「返しに行かなくちゃ。楓、授業終わったら付き合って。医学棟。」


貰う筋合い無いし。

貰ったら後々面倒な事になりそうな気がした。

「せっかくだし、貰っておけば良いのに。まあ。良いよ。授業終わったら医学棟行こう。」


貰っておけば良いって楓らしい考え。

でも、返さなきゃ。

そして、絶対にチャラ男と関わらない。