そんな、チャラ男と出逢ってから数週間。

すっかりチャラ男の事は忘れていたある週末。


私は、大好きなイルカを見に水族館へ行った。


実はイルカが大好きでここの年間パスを購入する大好き。

週末は、ほぼ水族館へ来ていた。


イルカのショーが始まるまで後、20分。

席に着いて始まるのを待っていた。


カップルらしき男女が私の後ろの席に座った。


男の人の声どっかで聞いた事がある。

中々、思い出せない。

でも、嫌な予感がして後ろを振り向けなかった。





「あの〜。」

後ろから肩を叩かれた。


「やっぱり、そうだ。看護学部の2年生だよね。」

振り返ると、あのチャラ男がいた。

「1人で水族館へ来てるの??」


話し方がチャラい。

私に関わって欲しくないオーラを出してるのに気づけよ。


「大輔知り合い??」

隣にいる彼女が私を睨みつけるように話す。


「すみません。帰ります。」

私は、逃げるように去って行った。