元カレバンドDX

 でも、決して揺らがない、強い想いは貫かなくては――

 あたしは、何があっても風太と別れたくない――

 風太がやって来たのは、それから30分が経過した頃だった。

「なんか飲む?」

「大丈夫だよ」

 風太は壁を背にベットの上に座った。

 あたしもその横に座る。

「少しは落ち着いた?」

 風太の顔色は悪かったが、さすがにもう泣いてはいなかった。

 あたしは恐る恐る口を開く。

「もう1度、始めからちゃんと聞かせて」

「……うん」

 風太は下を向いたまま、話し始めた。

「1週間前に、友達との飲み会に行くって言ったでしょ?」

「うん、知ってるよ」

「そのときオレ……すんごい酔っ払っちゃったんだ。気づいたら知らない女の子と、そういうことになっちゃって……」

「……!?」