元カレバンドDX

「風ちゃん、ありがと……」

「陽愛ちゃんが喜んでくれてよかった。お布団入る??」

「ダメ!!今日はDVD観るの!!」

「あら、陽愛ちゃんが断るなんて珍しいね」

「なにそれー!!!!」

 あたしたちは、ふざけあいながら楽しい一夜を過ごした。

 風太との会話は、いつだって愛が溢れている。

「そういえば、ドラムやってる人って、頭の中にメトロノームが入ってるって聞いたんだけど、どうゆうこと??」

「オレも入ってるよ」

「だからどうゆう意味??」

「絶対リズム感っていうのかな。どんなリズムでも正確に出せるよーってこと」

「へ~、やっぱあたしの風ちゃんは天才だ!」

「オレの陽愛ちゃんも最高だよ!」

 風太と過ごす日々は、1日として同じ日なんてない。

 パズルのピースみたいに、1つ1つに意味があって鮮やかなのだ。

 全ピースが揃ったら、一体どんなに素敵な絵が完成するのだろう。

 あたしは、風太との恋愛パズルに、今日も励むのである。