「今回もなかなか楽しませてもらったかも」

 いつもの食堂でスペシャルランチのカルボナーラをくるくるとフォークに巻きつけながら小巻が言った。

 相変わらず、あたしのメニューはオムライスだ。

「なんか、陽愛の恋愛って、本当に息つく暇がないよね。なんか少女マンガとか恋愛小説っていうよりは昼ドラ系?ドロドロ系?それか海外ドラマだね!!」

「なにそれー!!」

 褒められているのか、けなされているのかよくわからない。

「でもさ、なんでいつもそんなにパワフルなの?」

「へ!?」

 あたしは、チキンライスの中に入っている鶏肉をぽろっと落とした。

「だってさ、もし彼氏に振られたら、あたしの場合、かなり落ち込んでごはんものどに通らないと思うんだよね。でもさ、陽愛は振られたことさえバネにして、羽ばたいてく感じ?なんでそんなに強いんだろ~って思う」

「それって喜んでいいの??」

「もちろん!わたしさ、陽愛みたいなタイプだと思うよ」

「なにが?」