「ねぇ、陽愛。あんた、ちゃんと練習して来てんの!?」
スタジオでのリハーサル中、金髪の女性メンバーが強い口調であたしに言葉を掛けた。
「え?はい、ちゃんと練習してますけど……」
「それにしては、音程取れてないし下手すぎなんだよね!ねぇ、充晴もそう思うでしょ?」
話をふられた充晴は、なにも言わない。
「みっつー、あたしの歌下手?正直に言って?」
あたしが話し掛けると、充晴は「別にまぁまぁなんじゃない?」と、どちらの肩も持たない発言をした。
今までなら、あたしをかばってくれていたのに……と、切なくなる瞬間が、別れてから何度かある。
充晴は充晴で、あたしとの距離の置き方を考えているのかもしれないが、そこまで冷たくならなくても……と思うようなこともあった。
「充晴の『まぁまぁ』っていうのは、下手ってことだから。やっぱ、あんた下手なのよ。ねぇ、みんな、ボーカル変えない?この子じゃ、いつまで経ってもデビューできないわ」
「ちょっと、待ってください!!そんな言い方ひどくないですか!?」
「だって、本当のことだし。充晴が拾ってきたんだから、充晴が捨てなさいよ」
「ちょっと、捨てるって……!?」
スタジオでのリハーサル中、金髪の女性メンバーが強い口調であたしに言葉を掛けた。
「え?はい、ちゃんと練習してますけど……」
「それにしては、音程取れてないし下手すぎなんだよね!ねぇ、充晴もそう思うでしょ?」
話をふられた充晴は、なにも言わない。
「みっつー、あたしの歌下手?正直に言って?」
あたしが話し掛けると、充晴は「別にまぁまぁなんじゃない?」と、どちらの肩も持たない発言をした。
今までなら、あたしをかばってくれていたのに……と、切なくなる瞬間が、別れてから何度かある。
充晴は充晴で、あたしとの距離の置き方を考えているのかもしれないが、そこまで冷たくならなくても……と思うようなこともあった。
「充晴の『まぁまぁ』っていうのは、下手ってことだから。やっぱ、あんた下手なのよ。ねぇ、みんな、ボーカル変えない?この子じゃ、いつまで経ってもデビューできないわ」
「ちょっと、待ってください!!そんな言い方ひどくないですか!?」
「だって、本当のことだし。充晴が拾ってきたんだから、充晴が捨てなさいよ」
「ちょっと、捨てるって……!?」
