しかも、恋の相談も受けちゃうほどの発展ぶりだ。

「陽愛ちゃんたちは、うまくいってるの?オレ、超心配してるんだよ~?」

 と言って、本気で心配する風太は、何年経っても相変わらず可愛い。

「あと、みんなの前で、スバルくんに当たるのやめたほうがいいよ~」

 と言って、真剣にあたしのことを考えてくれる風太も、友達にしておくのがもったいなくなる。

「うん、わかってる。いつも心配かけちゃってごめんね」

 バンドの裏事情を彼だけが知っていたりする。

 裏事情を知っているのに、あたしについて来てくれるなんて、やはり風太は最高に可愛い。

「風ちゃん、バンドがんばろうね!!!」

 あたしは、風太の頭をぽんぽんと優しく叩いて、自分の行いを反省するのだった。