学校が終わると俺は友達の誘いを断って真っすぐ家に帰った。
同じ敷地内に建つ 二軒の家。
モダンな造りの家と古い日本家屋。
俺の祖母、呼び名は”ばあや”は日本家屋の一角を美容室にして働いている。
俺は店の扉を開けて「ただいま」と顔を出した。
ばあやは セットし終わった客とお茶を飲んでいた。
「おかえり」と笑みを浮かべながら俺を見る。
お客もこっちを見て
「あーら雫ちゃん お帰りなさーい」
と笑顔を向けてくれた。
この昔からの光景は俺を安堵させる。
子供の頃から学校から帰ると店に顔を出してただいまの挨拶。
家に帰って来た時、やっぱり一人は嫌だった。
数時間待てば、二人の姉が学校から帰ってきて賑やかになるけど、
たったの1時間、いや数分でも子供の頃の俺は一人が嫌だった。
”嫌”レベルではなく、”恐怖”に近かったかもしれない。
「今夜もバイトなんだ。9時には出るから晩飯よろしく」
と俺はばあやに言った。
「わかったよ。ほんとにバイトなんだかねぇ」
とばあやは客の方に笑いながら言った。
「いいじゃないの。ちゃんと跡取りとして学校行ってるんだから」
とお客はばあやに相槌を打った。
「んじゃ、俺寝るから」
「はいよ」
「雫ちゃん頑張ってね」
「ほーい」
と俺は笑顔で店のドアを閉めた。
そして隣に建つモダンな家に入った。
誰もいない家。
俺は階段を上って自分の部屋に入った。
十畳位ありそうなフローリングの部屋。
あまり使わない部屋。
俺はリュックを置いてベッドに横になった。
一応アラームを20:30分にセットにして目を瞑った。
瞼に 今日食堂に来た沙耶と名乗る女の顔が浮かんだ。
そして思い出した。
(あー・・キャバ嬢で、アフターで男とバーに来た女・・)
沙耶はいったん男とバーを出て行ってからまた店に戻って来た。
そしてカウンターに座って俺にこう言ったんだ。
「思いつきなんだけど、今夜うちに来ない?」
同じ敷地内に建つ 二軒の家。
モダンな造りの家と古い日本家屋。
俺の祖母、呼び名は”ばあや”は日本家屋の一角を美容室にして働いている。
俺は店の扉を開けて「ただいま」と顔を出した。
ばあやは セットし終わった客とお茶を飲んでいた。
「おかえり」と笑みを浮かべながら俺を見る。
お客もこっちを見て
「あーら雫ちゃん お帰りなさーい」
と笑顔を向けてくれた。
この昔からの光景は俺を安堵させる。
子供の頃から学校から帰ると店に顔を出してただいまの挨拶。
家に帰って来た時、やっぱり一人は嫌だった。
数時間待てば、二人の姉が学校から帰ってきて賑やかになるけど、
たったの1時間、いや数分でも子供の頃の俺は一人が嫌だった。
”嫌”レベルではなく、”恐怖”に近かったかもしれない。
「今夜もバイトなんだ。9時には出るから晩飯よろしく」
と俺はばあやに言った。
「わかったよ。ほんとにバイトなんだかねぇ」
とばあやは客の方に笑いながら言った。
「いいじゃないの。ちゃんと跡取りとして学校行ってるんだから」
とお客はばあやに相槌を打った。
「んじゃ、俺寝るから」
「はいよ」
「雫ちゃん頑張ってね」
「ほーい」
と俺は笑顔で店のドアを閉めた。
そして隣に建つモダンな家に入った。
誰もいない家。
俺は階段を上って自分の部屋に入った。
十畳位ありそうなフローリングの部屋。
あまり使わない部屋。
俺はリュックを置いてベッドに横になった。
一応アラームを20:30分にセットにして目を瞑った。
瞼に 今日食堂に来た沙耶と名乗る女の顔が浮かんだ。
そして思い出した。
(あー・・キャバ嬢で、アフターで男とバーに来た女・・)
沙耶はいったん男とバーを出て行ってからまた店に戻って来た。
そしてカウンターに座って俺にこう言ったんだ。
「思いつきなんだけど、今夜うちに来ない?」

