学校が休みだから俺と亜里沙は夕方近くまで寝ていた。
俺はトイレに行きたくなって目が覚めた。
腕が重いと横を見れば亜里沙の頭が俺の腕に乗っかっていた。
俺は起こさないようにそろっと腕を抜いてベッドを降りようとした。
すると手を引っ張られた。
俺が振り返ると亜里沙が目をこすりながら
「まだ帰らないでよ」
と大きな欠伸をした。
俺は亜里沙の頭を撫でて
「トイレに行くだけだよ」
と優しく答えた。
「・・うん・・今何時・・?」
と亜里沙が聞いた。
俺は腕時計を見て
「もうじき4時だよ」
と答えた。
「えーー?もうそんな時間?」
と亜里沙は上体を起こした。
「手、放してくんねーなら一緒にトイレに行くか?」
と俺はふざけた口調で言った。
亜里沙はしっかりと俺の手を握っていたから。
「んー、トイレは無理だけど一緒にお風呂に入りたい」
と言って亜里沙は握っていた手を離した。
「わかった。ついでにお湯ためてくるよ」
と俺が言うと
「ほんとに雫は気が効くわ。恭吾なんか何もしないんだから」
と頬を膨らませた。
「はは。気が利く俺を振ったくせに」
と俺はシャツを羽織ってトイレに向かった。
「恭吾はね、雫と違って私だけを見てくれるのよ」
と亜里沙の拗ねたような声が聞こえた。
俺は聞こえない振りをしてトイレに入った。
(私だけを見てくれる・・か)
トイレから出た俺はお風呂の準備をしてコーヒーを入れた。
まだベッドの中にいる亜里沙に熱いコーヒーカップを渡した。
「ありがとう。やっぱり雫って気が利くー」
と亜里沙は嬉しそうにコロコロ笑った。
俺はクッションの上に座って煙草に火をつけた。
「なあ、携帯小説って読んだ事ある?」
と亜里沙に聞いた。
「たまにあるよ。胸がキュンキュンするやつ」
と亜里沙は答えた。
「胸キュンねぇ」
と俺は煙をはいた。
「なんで?雫も読んでるの?」
と亜里沙は熱そうにコーヒーを飲みながら聞いてきた。
「たまたま 読んだ小説が 酷かった」
と俺は答えた。
「えー?どんなジャンル?酷かったって」
と亜里沙は笑った。
「あんまり酷いんで逆に興味沸いたよ」
とコーヒーをすすった。
「へーえ、雫が興味沸いたんだ。私も読んで見ようかな。なんて作家さん?」
と亜里沙も興味を持ったように聞いてきた。
「暗くて痛い小説だから亜里沙には向かないよ」
と俺は素っ気なく答えた。
「ふーん、暗くて痛いのはやだな。キュンキュンするのがいい」
と亜里沙はカップを持ってベッドから下りてきた。
テーブルにカップを置いて
「先に入ってるね」
と亜里沙は裸のまま浴室へ行った。
(胡桃ってどんな主婦なんだろ)
俺も煙草を消して浴室へ行った。
亜里沙の体を丁寧に洗ってシャンプーもしてあげた。
「ん~気持ちいい~」
と亜里沙は目をつぶって言った。
そして
「私その他大勢になりたくなかった」
と言った。
「その他大勢?」
俺はシャンプーを流してトリートメントをつけた。
「そう。雫は博愛主義者だから
みんなに優しい
どうして私だけに 優しくしてくれなかったの?
私は彼女だったんだよ?」
と亜里沙は目を閉じたまま真面目な口調で言った。
「それでもいいって言ったんじゃないか」
と俺はトリートメントを流した。
「もう、雫はズルい」
と亜里沙は言った。
「俺を利用しといてよく言うよ」
と俺はすまして答えた。
「ふふ」
と亜里沙は笑った。
俺はトイレに行きたくなって目が覚めた。
腕が重いと横を見れば亜里沙の頭が俺の腕に乗っかっていた。
俺は起こさないようにそろっと腕を抜いてベッドを降りようとした。
すると手を引っ張られた。
俺が振り返ると亜里沙が目をこすりながら
「まだ帰らないでよ」
と大きな欠伸をした。
俺は亜里沙の頭を撫でて
「トイレに行くだけだよ」
と優しく答えた。
「・・うん・・今何時・・?」
と亜里沙が聞いた。
俺は腕時計を見て
「もうじき4時だよ」
と答えた。
「えーー?もうそんな時間?」
と亜里沙は上体を起こした。
「手、放してくんねーなら一緒にトイレに行くか?」
と俺はふざけた口調で言った。
亜里沙はしっかりと俺の手を握っていたから。
「んー、トイレは無理だけど一緒にお風呂に入りたい」
と言って亜里沙は握っていた手を離した。
「わかった。ついでにお湯ためてくるよ」
と俺が言うと
「ほんとに雫は気が効くわ。恭吾なんか何もしないんだから」
と頬を膨らませた。
「はは。気が利く俺を振ったくせに」
と俺はシャツを羽織ってトイレに向かった。
「恭吾はね、雫と違って私だけを見てくれるのよ」
と亜里沙の拗ねたような声が聞こえた。
俺は聞こえない振りをしてトイレに入った。
(私だけを見てくれる・・か)
トイレから出た俺はお風呂の準備をしてコーヒーを入れた。
まだベッドの中にいる亜里沙に熱いコーヒーカップを渡した。
「ありがとう。やっぱり雫って気が利くー」
と亜里沙は嬉しそうにコロコロ笑った。
俺はクッションの上に座って煙草に火をつけた。
「なあ、携帯小説って読んだ事ある?」
と亜里沙に聞いた。
「たまにあるよ。胸がキュンキュンするやつ」
と亜里沙は答えた。
「胸キュンねぇ」
と俺は煙をはいた。
「なんで?雫も読んでるの?」
と亜里沙は熱そうにコーヒーを飲みながら聞いてきた。
「たまたま 読んだ小説が 酷かった」
と俺は答えた。
「えー?どんなジャンル?酷かったって」
と亜里沙は笑った。
「あんまり酷いんで逆に興味沸いたよ」
とコーヒーをすすった。
「へーえ、雫が興味沸いたんだ。私も読んで見ようかな。なんて作家さん?」
と亜里沙も興味を持ったように聞いてきた。
「暗くて痛い小説だから亜里沙には向かないよ」
と俺は素っ気なく答えた。
「ふーん、暗くて痛いのはやだな。キュンキュンするのがいい」
と亜里沙はカップを持ってベッドから下りてきた。
テーブルにカップを置いて
「先に入ってるね」
と亜里沙は裸のまま浴室へ行った。
(胡桃ってどんな主婦なんだろ)
俺も煙草を消して浴室へ行った。
亜里沙の体を丁寧に洗ってシャンプーもしてあげた。
「ん~気持ちいい~」
と亜里沙は目をつぶって言った。
そして
「私その他大勢になりたくなかった」
と言った。
「その他大勢?」
俺はシャンプーを流してトリートメントをつけた。
「そう。雫は博愛主義者だから
みんなに優しい
どうして私だけに 優しくしてくれなかったの?
私は彼女だったんだよ?」
と亜里沙は目を閉じたまま真面目な口調で言った。
「それでもいいって言ったんじゃないか」
と俺はトリートメントを流した。
「もう、雫はズルい」
と亜里沙は言った。
「俺を利用しといてよく言うよ」
と俺はすまして答えた。
「ふふ」
と亜里沙は笑った。

